よくニュースなどで、「株式市場はきょうも出来高○億株を超え、○日連続で記録を更新しました」のようなことを聞くと思います。相場のエネルギー、どれほど市場がにぎわっているかをはかるのに最適なのが「出来高」です(売買高ともいいます)。
出来高とはおおざっぱに言うと、その日に成立した売買の数です。出来高が多い = 売買の数が多い = 株式市場は活況ということになります。基本的に、出来高を考えるときは一緒に株価もふくめてかんがえます。
・ 株価が上昇していて、出来高も多いときは、上昇エネルギーが強い
・ 株価は上昇しているが、出来高が少ないときは、上昇エネルギーは弱まっている
・ 株価が下落していて、出来高が多いときは、下降エネルギーが弱い
・ 株価は下落しているが、出来高が少ないときは、下降エネルギーは弱まっている
これらが基本的な考え方ですが、大まかな指標なので参考程度に見てください。
また、出来高が多いということは、(1) その銘柄の人気が高い (2) その銘柄の株数が多すぎる、などのパターンが考えられますが、最近ではデイトレーダーが多く参加している場合もあるので、出来高からリスクを判断して乱高下に巻き込まれないよう気をつけましょう。

グラフが2段になっているうち、チャートの下の青い棒グラフが出来高です。
出来高のほかにもうひとつ、市場の取引高をあらわすのに適した指標があります。それは「売買代金」です。
売買代金は、その日に成立した全取引額の合計です。最近(2005年10月ごろ)の市場では、2兆円を超えるところまで来ています。これは89年のバブル期の勢いを上回るほどの恐ろしいエネルギーです。
売買代金をつかうと、出来高だけでは知り得なかった情報を手に入れることができます。それは、「何円〜何円の株価のものが今人気があるのか」という情報です。
株にトレンドがあるように、市場の中にもトレンドがあります。たとえば、低位株がにぎわうときだったり、東証一部が人気が高いときなどです。市場ごとの人気の違いは、全市場の値上がりランキングなどで調べることができます。
では、いま何円の価格帯の銘柄が人気があるのか? ということはどうやって調べるのかというと、売買代金と出来高の2つを使ってもとめます。
具体的には「売買代金 ÷ 出来高」という式を使います。これにより、売買された株価の平均値がもとめられます(株価ごとに売買単位が違うので、単純な平均値とはちがいます)。
ここで、たとえば平均値が800円だとします。重要なのは、それを単体で見るのではなく、その後どのように変化していくかということです。
次の日には810円、またその次の日には820円、その次は825円、840円……と上がって行ったなら、それは株価が高い銘柄(たとえば10万円する銘柄など)が以前にくらべて人気が高くなったことを示しています。
このような出来高や売買代金をつかったアプローチで、市場の状況が把握できるようになります。
出来高の中にも、その銘柄の価格帯ごとにその出来高をしめした「価格帯別出来高」というものがあります。
価格帯別出来高は「そこで買った人の人数(株数)」をあらわしているので、その値が大きい価格帯には、上値をおさえる働きや下値をとどめる働きがあります。

チャートの左側の青い部分が価格帯別出来高です。数値が大きい場所(節目)ほど、そこを抜けるのに大きなエネルギーが必要になります。
出来高のほかに、「信用残」という指標もあります。これは信用取引での買いや売りのうち、返済されていないものがどれくらい残っているかをあらわしたものです。
信用取引についてはここでは説明しませんが、ようは人にお金を借りて株を買うことだと思ってください。さて、信用残はたいてい買い残が多いパターンが圧倒的に多いので、ここでは買い残についてお話します。
信用買い残は、株価にどのような影響をあたえるのか。基本的には以下のように考えます。
・ 株価が上昇しながら買い残も増加 ⇒ 買い圧力が強いが、売り圧力も増加している
・ 株価は上昇しつつも買い残は現象 ⇒ 売り圧力は減少し、上昇エネルギーは強い
・ 株価は下落しつつも買い残は増加 ⇒ 買い圧力はあるが、将来の売り圧力も大きい
・ 株価が下落しながら買い残も減少 ⇒ 売り圧力が増加し、下降エネルギーが強い
いまは無期限信用取引が流行っていますが、基本的に、信用取引は半年ほどで反対売買をおこなわなくてはいけません。つまり、買い残の増加は目先の買いエネルギーとなりますが、そのときにウマくこなされなければ将来的には売り圧力になるということです。
ちなみにオッチョは、信用取引は一切やりません。オススメできないというわけではなく、オッチョに信用取引をウマくやる実力が無いからと思ってください。